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2012/07/07

JR福知山線脱線事故に思う

JR福知山線脱線事故は、拙ブログを始めた2005年4月に起きた。この事故、当時を振り返ると実に日本的で感情的な報道が目につき、拙ブログでは、悪いのは事故を起こした運転手だろうと書いた。その考えは今も変わりない。どこに怒りをぶつけたら良いのか、遺族の方々の気持ちは分かるが、当時のピントのズレを思い出させてくれる。

 

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120706/trl12070608160001-n1.htm

<引用開始>

【JR福知山線脱線事故】

JR西日本歴代3社長の初公判、午前10時から 

2012.7.6 08:15

 平成17年4月、乗客106人が死亡した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の井手正敬被告(77)ら歴代3社長の初公判が6日午前10時から神戸地裁(宮崎英一裁判長)で開かれる。判決の行方とともに、事故後、公式な場にほとんど姿を見せていない井手被告が法廷で何を語るのかも注目される。

 

 事故の予見性が最大の争点で、3社長はいずれも無罪を主張する方針。検察官役の指定弁護士は現場の急カーブの危険性を認識できたと追及していくが、検察が唯一起訴し、今年1月に無罪が確定したJR西の山崎正夫元社長(69)の裁判と、争点や論理構成の大半が共通しており、有罪立証は困難な情勢とみられる。

 

 起訴状によると、JR西は平成8年に現場を急カーブに付け替え。3被告は工事完了直前にJR函館線で脱線事故が発生したこともあり、快速電車がカーブ手前を120キロで走行し、事故が起きる可能性を認識していたにもかかわらず、社長時代にATS(自動列車停止装置)設置の指示するのを怠ったとされる。

 

 強制起訴された事件は全国で6件あり、公判が開かれるのは今回で4件目となる。

 

 ■JR福知山線脱線事故 平成17年4月25日午前9時18分ごろ、兵庫県尼崎市のJR福知山線カーブで快速電車が脱線。マンションに衝突し乗客106人と運転士が死亡、兵庫県警発表で562人が重軽傷を負った。神戸地検は21年7月、業務上過失致死傷罪でJR西日本の山崎正夫元社長を在宅起訴、歴代3社長ら12人を不起訴処分にした。遺族らの申し立てを受けた神戸第1検察審査会は22年3月、歴代3社長に起訴議決を下し、同4月に検察官役の指定弁護士が同罪で強制起訴。一方、山崎元社長は24年1月、無罪が確定した。

<引用終わり>

 

当時を振り返り、今も覚えているのは、事故を起こした運転手を「最後まで操作レバーを握って死んでいた運転手は、実に立派である」と英雄視した奇妙な報道だ。そして、後でガセと分かったが、線路に石が置かれていたという仮説や、日勤教育が原因だとか。いづれも運転手を英雄扱い、あるいは被害者扱いするための情報だ。

 

今でも思い出すのは、運転手が死んでしまったからと、死者を祀り上げ、英雄や被害者として答えを先に用意し、場当たり的な推測を記事にしてしまうサマに、マスコミ関係者はみんなバカかと思った。

 

飛行機や車の運転じゃあるまいに、専用軌道の上を走る電車は他の交通とは混在せず、速度だけをコントロールしているのだ。巨大な敷石その他で線路が破壊されない限り、カーブでの脱線はスピードの出し過ぎに決まってるだろう。

 

事実、後になってスピードの出し過ぎが事故原因と分かると、マスコミは日勤教育がその原因であると言い出した。そんな理屈が通るならば、遅刻したら先生に怒られるから信号無視しました、人をひき殺しましたと、もう何でもアリだろう。

 

私は今も同じ考えであり、当時言いたかった事は、当時のこの記事をお読みいただければと思う。(ほかにも、この前後にあるが、とりあえず)

http://yahhoo.cocolog-tcom.com/goodwill/2005/05/post_18c7.html

 

死者は敬い冒涜してはならないが、そのせいか、死者を美化する傾向にあるようだ。だが、そうしたことと事故原因の究明は全く無関係だ。だから飛行機事故でパイロットが死んでも操縦ミスなら操縦ミスと公表される。

 

また、過去に対しても、どういう訳か「過ぎた事」として無関心になってしまう。だから過去の原因を究明しよう、あるいは償いや総括を求めても、「いつまで過去の事を言ってるのか」とうやむやになり、同じことが何度でも繰り返される。この事故は、そうしたことを思い起こさせるのだ。

 

尚、念の為申し添えるが、拙ブログは、この3被告が無罪とは言ってない。同じく有罪とも言ってない。それは事故の予見可能性と対応が起訴内容であり、記事を読む限りスピード超過の責任所在は争点になっていないから、裁判所が判断することだ。

 

もし、当時のマスコミ報道のように、事故原因すなわちスピード超過が、日勤教育などの社員への叱責であるとなると、日本中の会社は、社員教育ができなくなってしまうだろう。

本日これにて

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コメント

もうすぐ11年目
このドキュメントは捏造
捏造のJR福知山線脱線事故報告書のままドキュメント「Brakeless」を作成してそれが「ピーボディー賞」を受賞しましたが、BBCは取り下げないようです。
http://onaraga2kai.pupu.jp/bbc_e

原発事故と同じ構図、事故調とは、官僚事故調である。
https://www.youtube.com/watch?v=WL_bsoLcIZ8

投稿: 三平 | 2016/04/24 22:08

こんな本を出版されています。

「Voice of the wheels (motorman) that 3D is heard」

http://www.amazon.co.jp/Voice-wheels-motorman-that-heard-ebook/dp/B013FSMSPI

投稿: 三平 | 2016/04/01 16:28

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