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2012/08/02

海外記者に喝破された日本メディアの欺瞞性

このところ比較的暇なもんで、ブログ更新にうつつをぬかしてたら、またぞろ忙しくなってきた。で、そんな移動の合間に、何気に駅の書店で手にした本が、とても興味深い内容だったので、すっかりはまってしまった。

 

絶対に日本のマスコミは間違っても取り上げないであろう、その本は「本当の事を伝えない日本の新聞」(マーティン・ファクラー=ニューヨークタイムズ東京支社長/双葉新書)だ。

 

この本は、日本の記者クラブが世界に類を見ない奇異な談合組織であるとしてこき下ろし、その結果、日本のジャーナリズムが無意味な報道ばかりか、権力側のリーク情報を垂れ流し過ぎると、コテンパンにやっつけ、日本はジャーナリストがいない国で、日本のマスコミは中国以上に閉鎖的だとしている。

 

しかも、全ての著者の意見には、根拠となる事実が付記され、アーギュメントの形式を守っており、日本人にありがちなステイトメント(意見)の羅列ではないから説得力がある。一部引用しよう。

 

<引用開始>

南相馬市へは、事前のアポイントを取らずに向かった。役所に着くなり、職員から「ジャーナリストが来たぞ!どうぞ中へ!」と歓迎され、桜井市長自らが「よく来てくれました」と迎え入れてくれた.なぜこんなに喜んでくれるのか、最初はよくわからなかったのだが、市役所内の記者クラブを見せてもらってすべてが氷解した。南相馬市の窮状を世の中に伝えるべき日本人の記者はすでに全員避難して、誰ひとりいなかったのだ。(中略)・・・日本人記者たちは、福島第一原発が爆発したことに恐れおののいて全員揃って逃げ出してしまったという。」

<引用終わり>

 

南相馬市長は、日本のメディアが取材してくれないので、しかたなく自らユーチューブに情報を流し世界に窮状を訴えた。そしてこの筆者の取材がニューヨークタイムスの記事になるや、アクセスが20万件から100万件を超え、市長は時の人となった。

 

これはほんの一例だが、淡々と述べられる事実は、いかに日本の大手メディアが欺瞞的であるかを示している。震災報道に限らず、一連の小沢バッシングの異常さをはじめ、いかに日本の記者クラブが堕落し、真実を捻じ曲げて報道しているかを、これでもかと提示していて、一つ一つが、そうだよなあと思わせる。

 

一連の小沢バッシングとも言うべき報道を例にとると、当局の番犬と化した大手メディアがスクラムを組んで政権交代を目前に控えた政党党首を攻撃する異常さを、アメリカでは考えられないと指摘し、後で虚偽と分かっても一切訂正しない様は大政翼賛会化しているという。

 

ま、とにかく、ベンダソンごときが糞みそにマスゴミ批判をすることに対して、そうかなあと思う方は、是非一読されることをお勧めする。そして各位がご自身の知力でご判断願いたいが、もう少しだけ紹介しておこう。

 

それは、筆者が紹介する欧米ジャーナリズムのスクープと、日本のスクープの違いだ。日本の記者はプレスリリースを他社より1日早く入手することを特ダネと勘違いしているが、そんな記事は欧米では特ダネとは言わない、特ダネとは独自の企画で誰も気づいていない問題を調査した記事を言うのだそうだ。

 

だから日本の記者は他社より一日早く、プレスリリースと言う餌をもらうために番犬化するというわけだ。それじゃあ取材ではないし、そんな記事なら学級新聞のレベルだ。いづれ発表されるプレスリリースを1日2日早く知ったからとて、意味があるとは思えない。要はその報道の質なのだ。

 

出された料理がいくら早くても、食いたい料理じゃなかったり、旨くなけりゃ意味が無い。日本のマスコミには速報と特ダネの違いを理解できないとは・・・、わかってはいたが、ここまでヒドイとはと絶句してしまった。

本日これにて

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コメント

チャーハン命様、コメント有難うございます。

マスコミが流す情報を鵜呑みにしてしまう人々のマインドコントロールを解くのは大変だと思います。小沢バッシングはその典型で、何故小沢がいけないのかを、自分では説明できないのに、「小沢=悪」をまるで自分の信念のごとく思いこんでいる人には、一種の宗教と同じで何を言っても通じません。

この国の改革は、維新云々より先に、ここからだと思っています。

投稿: ベンダソン | 2012/08/05 15:24

管理人様

お久しぶりです。
『出された料理がいくら早くても、食いたい料理じゃなかったり、旨くなけりゃ意味が無い。』
例えが上手なので、思わず笑ってしまいました。

もう一つ付け加えるのならば、
『どこのお店(チャンネル)に入っても、出された料理(ニュース)は同じ味。(横並び)』

日本人の不幸は、情報源が新聞とテレビしかない人が、たくさんいる事。そして日本のマスコミが流す情報を、
なんの疑問を持たずに、鵜呑みにしている人が多いことでしょうね。
それでは、暑い日が続きますが、夏バテしないように頑張って下さい。

投稿: チャーハン命 | 2012/08/05 07:09

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