国会は立法府ではなかったのか?
山本太郎は、一体何をしたのだろうか?なんの法に違反したのだろうか?あるいは法でなくともよい、彼が属する団体等の内規等々なんでも良い、いかなるルールに違反したのだろうか?
天皇陛下に手紙を渡したと聞いたとき、なんてバカなと思ったが、その内容を彼が公表したわけでもないから、単に陛下に手紙を渡したに過ぎない。とはいえ、こうした行為自体が不敬だと怒る向きもあるから、ケシカラン行為であると思っている人がいるわけだ。そしてそれが大多数の人に共通する思いならば、法なりあるいは規則として禁止すべきであり、そうしなかったのは、管理する側のミスだろう。先ずはこちらの記事をご覧頂きたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131108-00000031-jij-pol
<引用開始>
皇室行事参加を認めず=議長が厳重注意―山本議員処分・参院
時事通信
11月8日(金)9時51分配信
参院議院運営委員会は8日午前の理事会で、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した山本太郎参院議員(無所属)の処分を協議し、山崎正昭参院議長が山本氏に厳重注意した上で、皇室行事への参加を今後認めないことを決めた。同日午後に山崎氏が山本氏に伝える。
皇室行事への参加不許可に関しては、宮内庁の依頼を基に参院事務局が作成する招待名簿に山本氏の氏名を掲載しないようにする。園遊会のほか、新年祝賀の儀や天皇誕生日の宴会の儀などが対象。原則として山本氏の6年間の任期中、処分は続く。
<引用終わり>
ルールとして何ら定めの無いことで人をとっちめることこそ、不遡及の原則を無視したルール違反というものだ。少なくとも法治国家の立法府となれば、人の行為に対して批判し処分を下すならば、法や規則に基づくべきだろう。山本議員にルールを守らないと、ありもしないルールで批判し、法や規則はおろか、内規にすら無い処分を下すというルール違反をする国会とは一体何なんだろう。立法府が聞いて呆れる。
みんながケシカランといえば、法や規則にないことでも人を罰することができてしまう?どこが罪刑法定主義?これでは法治国家ならぬ放置国家ではないか。山本太郎は憲法に基づき選挙で選ばれたのだ、違法ではない彼の行為が許容されるか否かは国民が選挙で判断することではないのか。
確か選挙において落選運動は違法ではなかったはず。アンチ山本派はその時に、あんな奴は国会議員にふさわしくないと運動すれば良いではないか。
いづれにしてもだ、この事件への国会の対応は、クマ公ハチ公の与太話ならいざ知らず、法治国家の立法府が、ルールに規定してもいないことで国会議員をルール違反だとして、ルールにもない処分を下して立法府自ら法治を犯している、これは「山本太郎」という単語あるいは「事件」とは実は全く無関係な異常さなのだ。単語に反応しないで、みなさんこのことに気付いて欲しい。
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