« 誰かネイチャー読んだ? | トップページ | バラすと見える設計思想 »

2014/04/18

STAP騒動はパクリ評論家の山

一連のSTAP騒動には当初の好奇心や期待も薄れ、いつまでバカ騒ぎを続けるのかと笑ってしまう。小保方さん擁護派、批判派いづれもどこかで聞いてきたこと、自分の村の掟を基にした自己PR、そしてお決まりの自分だけが知ってる高度な情報の披露には、よくもまあ飽きもせずと呆れてしまう。

 

理研の笹井氏の会見が行われるや、皆が一斉に古くから葛西氏の業績を知っていたかのように論評しているが、ホンマかいな。私はノーベル賞の中山教授なら知ってるが、葛西氏がそれに匹敵するくらい高名な学者だなんて、今回の騒動まで知らなかった。

 

そしてお決まりの裏読みだ。「理研は特許申請で巨大な利権を手に入れる。」ことをあたかも誰も知らない裏情報を知っているかのように披露し、あれこれもっともらしき推論をしている向きが多いが、何のことはない、こうした意見やブログ記事のソースは、かの武田教授のブログ記事の受け売りだ。

 

出典元を武田教授ブログとするならばまだしも、ほとんどはあたかも自分独自の情報と意見のごとく論をのたまっているのは噴飯もの。もちろん独自の知見に基づくのもあるのだろうが、フェイスブック始めネット上で目にする小保方擁護派の意見をたどっていくと、武田教授の受け売りやバカンティ教授の発言をよりどころにしてるようにしか思えない。

 

一方の反小保方派はというと、論文作法の不備をバカの一つ覚えで攻撃してるが、それはあくまで論文の作法の話だ。AならばB、BならばCであるからAならばCだという論法は形式論理学的には正しいが、それが成り立つのはあくまでこの仮定(過程)が真である場合の事。

 

イワシはダイヤだダイヤは固い、ゆえにイワシは固いというのは論法としては正しいが、事実と無縁なので誰もこんなこと本気にはすまい。アンチ小保方派の言説はこの可能性がある。論文の作法がいい加減→ならば論文としては失格→ならば書いてある内容もウソだろう。∴小保方氏の発見はウソだ、というもの。

 

彼はテストに完璧な回答を書いたが名前を書き忘れた→なので0点。0点ならば答案用紙に彼が書いた内容は全部間違いだ。論理としてはこういうのと同じだ。

 

でだ、この手の話に必ず出てくるのが、裏事情だ。誰それがこれこれで、これだけ儲ける、だからそこにインチキがあるというパターンだ。どうも我々日本人のDNAには他人の利益=悪という強烈なDNAが組み込まれているようで、大体においてこの論法が他人を攻撃する場合の王道だ。

 

誰かがどれだけ利益を得ようが、そんなことと事実の評価は無縁なのだが、儲ける奴は悪人というのが、日本においてはリンゴが木から落ちるがごとく大自然の法則らしい。

 

確かに可能性としては、そういうことはあるだろうが、あくまで重箱の隅のレベルだろう。ところがこうした、他人へのやっかみを刺激するように重箱の隅をほじくりだすと、重箱のど真ん中にてんこ盛りになっている事実には誰も目を向けなくなる。

 

だがこうした重箱の隅情報は、当然に当事者とかそれなりの情報通しか知らないわけで、一般の人は知る由もない。にもかかわらず、まことしやかに流布される。例えば地球温暖化問題では○○業界が儲かる陰謀だとして、CO2削減に反対する人がうじゃうじゃいたが、仮にそれが事実であっても温暖化問題とは科学的には全く無縁であることは直ぐ分かることだ。

 

これがSTAP騒動の場合は、理研の巨大な特許利権が裏にあると騒いでいる。だがそのこととSTAP細胞の真贋に関して科学的なつながりはない。単に利権疑惑を上げて騒いでるだけなので騒いでいる当人は筋が通ってると思い込んでるだけだからどんな論拠にも化けてしまう。

 

「裏に理研の特許の利権があるから、STAPは本当なのに小保方さんを排除して理研が利権を独り占めする」と主張してる人がいるが、一方で「特許の先願を有効にするために、STAPを捏造した」と主張する人もいる。要するに同じことを論拠にまったく正反対の結論を導いているから、こんなもの根拠にならないことは明らかなのだ。

 

というか、そもそもこんな情報どうやって関係者でもないのに知ってるのかだ。自分がCIA並みの情報通だとでも言いたいのだろうか。いやいや答えは簡単。私の見たところソースは武田教授のHPであろうことは難くない。

 

要するに、小保方さん擁護派、批判派いづれもみなさん、権威らしきソースのパクリで、ソースどころか自分の意見すらもパクリなのだ。ンなことして一体何が面白いのか、何が望みなのか理解に苦しむ。

 

もし、STAPが捏造だったり、本当だったりしたときに「だから私は言ったのだ」とで言いたいのだろうか。別に誰も褒めないと思うんだが・・・。STAPの真贋なんて今の時点で誰にもわかるはずがないのになあ。

↓↓↓

人気blogランキングへ

|

« 誰かネイチャー読んだ? | トップページ | バラすと見える設計思想 »

コメント

瀬尾様、コメントありがとうございます。

またまた超多忙になってしまい。自分のブログさえ見てませんでした。亀レス、ご容赦ください。

投稿: ベンダソン | 2014/06/14 21:02

ブログ更新が止っていたのでアクセス中止してました。STAP騒動で久しぶりに「棒に」アクセス(5/10日)したら明快文章を拝見し、嬉しくてUPします。

小保方さん叩きを開始するマスコミ報道から、まずネイチャー論文(日本語要約)と3社特許(英語で理解不能)を読み、夢のある基礎研究だな~と評価していました。
将来ガン治療として、注射で廻りの細胞を酸性化して刺激を与えて幹細胞を初期化し治療できる可能性があるかもしれない。夢だろうが、進歩とはそんな物だろう。

バッシング内容は予想通、論文本筋とは関係なく、事実も分らないままの決付け報道で、twitterでは捏造確定(当初から)としての非難オンパレードに見えました。
日本人特有のムラ発想(自分が知っている知識だけで全体を決付け判断する方法)ばかりで、真実は一年すれば徐々に解るのにね~と。
バッシング側は 自分たち=全員ネイチャー論文常連さんみたいな発想で語っている。いつもの「棒に怒る日本人」を感じてうんざりでした。

困りましたね~、消費税、憲法解釈、難しい問題が山積なのに、いじめる対象人物を決めてから針小棒大にした理屈でバッシングして、スピン報道に参加するのはいいかげん止めないとネ。

が...無理だろう....日本が沈没するまでは。

これからはチョクチョク拝見します。我々日本人が気がつかない点をご指摘下さい。

投稿: 瀬尾 | 2014/05/10 14:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: STAP騒動はパクリ評論家の山:

« 誰かネイチャー読んだ? | トップページ | バラすと見える設計思想 »