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2014/11/24

世界に誇れるロータリーエンジンの思い出

今からン10年前の私の愛車はマツダ・カペラ・ロータリークーペだった。今では旧車雑誌でも見ることはできないが、当時でもあまりポピュラーではなかったからだろうか。その車格の割にはハコスカGT-R並みの結構な加速力と何よりロータリーエンジンのスムーズさは未だに脳裏にこびりついている。

 

でも、燃費とシャシー性能の悪さは酷くて、簡単にスピンするし、高速は超不安定で直線でも不安を覚えた。あるとき前輪あたりからギコギコ音がしだしてまっすぐ走らなくなり、やっとの思いで家にたどりついたら、なんとマクファーソンストラットのロアアームを兼ねたスタビライザーの取り付け部が腐って外れてた。

 

よく命があったもんだと思ったが、修理に出すと法外な費用がかかるのは明らかなので、1ミリ位の鉄板を近所の鉄工所でもらってフレームをカバーする形に加工して、ブラインドリベットでくっ付け補強したら、再び走るようになった。費用は手動のブラインドリベット打ち器代の¥4000だったと記憶している。

 

最初は、補強鉄板の図面を書いて、鉄工所に持ち込んでできるだけ安く作ってくれと頼んだら、そこらへんの鉄板を自分で加工するならタダでいいよと言ってくれたのだ。貧乏学生を哀れんでくれたんだと思うが、若さの特権でもあった。

 

そうこうしてるうち、ついにエンジンが完全に逝ってしまい、解体屋で買ってきた、というより拾ってきたエンジンと載せ替えたが、この時ついでにロータリーエンジンをバラしてみた。ちなみにエンジンを載せ替えたらネジが手の平一杯分余ったけど、まあ良しとした。この癖は未だに治らない。

 

それはさておき、ロータリーエンジンは、センターのでっかいナットと20本くらいのテンションボルトでローターハウジングをギチギチに締め上げてあり、ちょっとやそっとのトルクでは外れなかった。でもそれを外してエンジンの中を覗いてローターとシャフトを回してみると、ハタと気がついた。1ローター当たり6ストローク3気筒じゃないか、と。

 

簡単に考えると、ローター1回転で3回爆発しエキセントリックシャフトが3回転するから、このシャフト側から見れば、シャフト1回転につき、1回爆発が起こり、 1ローターで4ストエンジンの2気筒分に相当するとも見える。

 

でも、ローターは3角でピストン頂部に相当する面は3つあって、一つの面が1回転する間に次の面は3分の2、その次の面は3分の1回転し、それぞれ1回爆発、合計3回爆発してることが分かる。

 

で、じっくりロータリエンジンを手で回して考えると、3つのピストンがコンロッド無しに直にクランクシャフトにくっついてる状態、あるいは1つのクランク端部に3つのコンロッドが付いた星型3気筒みたいに見えてくる。そして外側の気筒も回ってると思えばいい。

 

だから、吸入・圧縮・爆発・排気の各工程が同じピストン頂部(=一つのアペックス)位置ではなく、円運動の中の4分の1回転づつ違う位置にいて連続している。これはピストンの側から見れば1回転で1回爆発だけど、この間クランクは3回転してるので6ストローク3気筒なのだ。

 

とはいえ先に述べたように、実際は1ローターに3室ありシャフト1回転で1回爆発するから、シャフト側から見れば4サイクル2気筒と同じだ。だから排気量は単室容積の2倍に換算しないとおかしいことはすぐわかる。

 

と、バラしたエンジンを見ながら思っていたら、ちゃんと海外のレースでは2倍に換算されていた。でもなぜか日本のレースでは1.5倍にしか換算されてなかった。

 

さて、実はここからが問題。当時のカペラロータリーのエンジンは12A型と言い、単室573CC×2ローターつまり約1200CC120馬力と表現していた。これだけ見るとリッター100馬力のレーシングカー並みの高性能に見えるが、実際の排気量は少なくともその倍の2.4リッターだから、せいぜいリッター50馬力となりサニーやカローラより効率の悪いエンジンとなる。

 

なぜ、マツダは実際より半分の排気量を主張したのかは分からないが、高性能であることをアピールしたかのか、あるいは税金を安くしたかったのか、多分両方じゃないだろうか。ところが、燃費は2.4リッター並かそれ以上に悪かったから、とんでもなく燃費の悪い車と思われてしまった。

 

多分この悪評価は今も続いてるのではないだろうか。石油ショック以来、燃費の悪さは致命的で、結局はほとんど姿を消してしまった。今思うのは、堂々と倍の排気量を標榜しておけば随分と違った評価だったのではないか。今更ではあるけれどそう思う。

 

あと、2サイクル並みのオイル消費量とプアな低速トルクも問題だったな。それでも、あの回転のスムーズさは、その後乗っていたBMWのシルキーシックスでさえ足元にも及ばない。40年前のロータリー車を今転がしても、これに適うスムーズなエンジンはないのではないだろうか。

 

この技術が廃れるのは、いかにも惜しい。

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