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2016/01/10

たぶん何も変わらない

従軍慰安婦問題で日韓合意がなされたが、たぶん何も変わらないだろう、むしろ日本は政府としてこの事実を認めてしまったので、国内ではああだこうだ従軍慰安婦の強制はなかったと騒いでも、外から見れば往生際の悪さと映るだろう。以下雑感・・・

 

http://www.sankei.com/world/news/160107/wor1601070018-n1.html

さて、この記事、産経らしく現政権擁護の視点で書かれていて、韓国側メディアの偏向を非難している。嫌韓派や現内閣支持派はそうだそうだと頷くのだろうが、ちょっと冷静に読めば特別な知識や情報を持っていなくともおかしな報道であることに気がつくはず。

 

それは、一応韓国側報道の事実を提示し、それに対する評価・解釈を加えていて客観的事実に基づく報道であるかのように装っているが、韓国側報道の事実を評価・解釈する根拠となる客観的事実が示されてないから、例によって記者の感想文に過ぎず、報道と呼べる内容といえるものではない。いかに示すBBC記事と比べれば程度の差が一目瞭然だろう。

 

なので、産経記事の最後の「事実に反する“演出”は言論人として厳に慎むべきだ。」には吹き出してしまった。

 

では、ここにいう事実とは何だろうか、韓国側メディアがどう報道しようが、あるいは日本側メディアがどう報道しようが、報道する側の感情表現や感想を取り除いて動かしがたい事実だけを取り出して見ればわかるだろう。

以下はBBCの日韓合意の記事だが、客観的事実を淡々と整理報道しているので引用する。

http://www.bbc.com/japanese/35192235より、

<引用開始>

韓国政府が運用する高齢の元慰安婦の支援ための基金に日本は10億円を拠出

基金への拠出と共に日本の首相による謝罪と問題に対する「責任の痛感」の表明

韓国は日本が約束を果たすことを条件に問題が「最終的かつ不可逆的に」解決したと確認

韓国は2011年にソウルの日本大使館に建てられた慰安婦を象徴する像の撤去を検討

日韓は国際社会の場でこの問題をめぐって双方を非難することを控える

 

--------------------------------------------------------------------------------

 

外相会談後、岸田外相は合意を「歴史的で、画期的な成果だ」と語った。

 

岸田外相は、「安倍首相は日本国の首相として、あらためて慰安婦としてあまたの苦痛を経験され心身にわたり癒やしがたい傷を負われた全ての方々に心からおわびと反省の気持ちを表明する」と述べた。

<引用終わり>

 

上記は、記者個人の感情や評価は一切入っていない、客観的事実のみが記述されている。その上で、その後の日本側の動きを見てみよう。

 

6日の自民党内部の会議では、在ソウル日本大使館前の慰安婦像を撤去しない場合には、元慰安婦支援のために10億円を拠出するとの約束を取りやめるべきだとの意見が相次いだ、という。

 

10億円拠出は約束だが、慰安婦像を撤去は約束ではない、約束したのは撤去の検討だ、検討した結果撤去できないから10億円を拠出しないなら日本側の約束違反だろう。撤去が条件ならば「検討」などとせず明確に「撤去する」を合意事項とすべきではないか。

 

今、ネットを検索しても見つからないが、確か従軍慰安婦問題の日韓合意がTV報道されたとき、安倍首相は「従来の玉虫色の判断を廃止し・・・」というようなことをTVで述べていたように思う。

 

だが現実には、「「最終的かつ不可逆的に」解決したと確認」と言いながら、明確に約束していないことを約束違反だからこちらも約束を守らないと言っているのは日本側だ。それも民間ではなく日本側政府与党の部内会議での意見だ。事を玉虫色に決着つけて、後からごちゃごちゃ言うのは、我が日本の恥ずべき悪習だ、世界にはこんなこと通用するはずがない。

 

客観的事実は、日本国首相が心からおわびと反省の気持ちを表明し、10億円を元慰安婦の支援ため拠出すると約束したのだ。この客観的事実に対しての評価・解釈はフツーに考えれば、日本が従軍慰安婦問題を認め謝罪し、お詫びに10億円払うことを約束したとなると思うが、違うとすればどんな解釈が成り立つのだろうか。

 

巷では、朝日の捏造記事だとか河野談話は間違いだとか騒いでいるが、政府がお詫びして10億円拠出するのだから、こんな議論、事実がどうであれ、対外的には往生際の悪さを見せてみっともないだけだ。

 

結局のところ、この問題を「最終的かつ不可逆的に」解決し、日韓は国際社会の場でこの問題をめぐって双方を非難することを控えると約束しても、何か変わるとは到底思えないのだ。

 

話はちょいと飛ぶが、A級戦犯問題もしかり、サンフランシスコ平和条約で、日本は東京裁判などの軍事裁判の結果を受け入れることが規定されており、法的には日本は国家として判決を受け入れているにも関わらず、後になって受け入れたのは判決であって裁判は受け入れていないなどという屁理屈をこねて(=Japan accepts the judgments・・・)いる。

 

言うなら条約調印前だろう、物事明確にしておかず後からああだこうだ言うのは日本国民の悪い癖で、国を上げてこんな悪癖は治していくべきだと思う。

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