◆揺れる都政ショーはいつまで続くか
一月前に、築地市場豊洲移転問題では、相対的に責任が重そうな人がスケープゴートにされないことを祈るばかり、環境問題を言いながら築地や他の都心部との比較がされていないと書いたが、今も同じ気持ちだ。
汚染土壌に対して盛土するよりも、コンクリートで蓋をした方が効果的な事は明らかだろう、何故盛土に固執するのか、本当に専門家たちは検証し現在の地下空間が、築地より、あるいは絶対的に危険であると主張しているのか、甚だ疑問だ。
私には「盛土」という単語に反応し、前後の文脈や何が問題なのかという論点を一切考えないで集団ヒステリーになっているように思えて仕方ない。
オリンピックボート競技場や有明アリーナの問題も同じだ、建設費○○億円という単語に反応し、何が問題なのか、何を評価すべきなのか論点が不明なまま、現計画を見直すべきだとの結論ありきで大騒ぎしているように見える。
結論ありきではなく、もう少し冷静に議論できないものなんだろうかと思う。こういったセンセーショナルな政策動向は、皆がわーっと興奮しているときは、多くの支持を集め、人気もうなぎのぼりで勝ち馬に乗ろうとする人が群がるけれど、いづれ皆が冷静になる時が来た時、根っこがしっかりしてないとその反動が大きい。
かつての八ッ場ダム中止等の政権交代したばかりの民主党のセンセーショナルな政策や、鳴り物入りで登場した大阪維新などが思い起こされる。
この国の閉塞感を打破するヒーローの出現を誰もが願い、その期待に応えるかのようにヒーローが登場してはスターの如くもてはやされ、やがてスターの如く人気が凋落するというのが、ここ10年くらいの我が国ではないだろうか。
小池知事には、今度こそ本物の改革者の登場かと期待を抱くが、その反面、築地移転やオリンピック施設問題への対応を見ていると、単なる話題取りばかりで明確なポリシーが感じられず、また同じかとの不安を感じてしまう。
小池氏の周りに集まる人々にも勝ち馬に乗らんがためを感じてしまう。当人たちに会ってもいないので、全くの私の思い込みでしかないが小池氏の政治塾に集まった人々は、かつての民主党に集まった人達と同じ類、単に勝ち馬に乗って選挙で表を集めたいだけではないかとの思いだ。なので、そうではない事を祈るばかりだ。
揺れる都政ショーはいつまで続くのか、そろそろ個別の事案を取り上げ「単語」で人々を煽るのは終わりにして、もっと大きなビジョンやポリシーを示して欲しい。
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